注目のアイテム、**「シュプリームとノースフェイスのコラボジャケット」**をご紹介します。毎回大きな話題を呼ぶこのコラボシリーズは、ジャケットをはじめ、ダウンジャケット、バックパック、Tシャツ、アクセサリーなど、幅広いアイテムが展開されています。今回は特に、ジャケットに焦点を当てて見ていきましょう。
最近、シュプリームがイタリアの大手アイウェア企業「エシロール・ルックスオティカ」に買収されたことで、「これが最後のコラボになるのではないか」という噂が流れています。しかし、シュプリームは過去にも買収後もノースフェイスとのコラボを継続しており、今回もその伝統が続くのではないかと予想されています。
それでは、注目の初めてのコラボジャケットから、シュプリームとノースフェイスの最新コラボジャケットをチェックしていきましょう!
SupremeとTheNorthFaceについて
まずは、シュプリームについて簡単に紹介します。Supreme(シュプリーム)は、1994年にジェームス・ジェビアによってニューヨークで設立されたストリートウェアブランドです。スケートボードやヒップホップ文化に深く影響を受けたデザインが特徴で、アパレル、アクセサリー、さらにはスケートボードデッキまで多岐にわたるアイテムを展開しています。特に、コラボレーションや限定アイテムは高い人気を誇り、ストリートファッション界で圧倒的な存在感を持ち続けています。
続いて、The North face(ザ・ノース・フェイス)について紹介しましょう。このブランドは、1966年にアメリカで創業され、1968年にダグラス・トンプキンスとスージー・トンプキンスによって正式に設立されたアウトドアブランドです。アウターウェア、バックパック、テントといったアウトドア用品を中心に展開し、その高い機能性とデザイン性から、ファッションアイテムとしても非常に人気があります。2000年にはVFコーポレーションに買収され、現在では世界最大級のアウトドアブランドの一つとして成長を遂げました。
これまでに、シュプリームとノースフェイスのコラボアイテムは数多くリリースされてきました。今回は、特に注目度の高いコラボジャケットに焦点を当て、その魅力を詳しく見ていきます。
幻のジャケットたち
シュプリームとノースフェイスが初めてコラボレーションを行ったのは、2007年5月2日のことです。このコラボで採用されたのは、ノースフェイスの最上級ライン「サミットシリーズ」。特に印象的なのは、絶妙なバランスで配色された3色のジャケットで、インナーにあしらわれたヒョウ柄が視線を引きつけました。このアイテムは、現在ではオークションなどの二次流通市場でもほとんど見かけることがなく、幻の一品とされています。
翌年の2008年2月14日には、同じくサミットシリーズをベースにした新たなジャケットが登場。このモデルでは、ニューヨークの街並みを大胆にプリントしたデザインが特徴です。国内のリセールサイトでも出品や取引履歴が確認できず、こちらもまた幻のアイテムとして知られています。
さらに、2008年12月13日には、デナリジャケットをベースにした3色展開のジャケットが発売されました。このジャケットは、軽量で厚みのあるマイクロフリース素材を使用し、柔らかい着心地が魅力。国内のリセールサイトでは出品が確認され、その価格はなんと40万円以上。非常に高額な取引が行われています。
2010年3月20日には、プルオーバータイプのジャケットが迷彩柄を含む3色展開でリリースされました。このアイテムには、シュプリームのアイコニックな赤いボックスロゴがあしらわれており、今では非常に希少なデザインです。リセールサイトでは約10万円で出品されていますが、購入の可否は不明です。
同じく2008年には、今回の注目アイテムである「マウンテンジャケット」の初のコラボが行われました。このモデルは3色展開でリリースされ、シンプルなデザインが特徴です。現在、国内リセールサイトでは約15万円で出品されていますが、実際に購入できるかどうかは不透明です。
その後、2011年3月26日には、前年に続く2回目のプルオーバージャケットが発売。ブラックカラーでも確認できる格子状のデザインが特徴です。リセールサイトでは約7万円で出品されており、こちらも希少価値の高いアイテムとなっています。
2012年4月28日、シュプリームとノースフェイスは防水機能を備えた軽量レインジャケット「ベンチャージャケット」をベースにしたコラボを発表しました。このジャケットは、シュプリームのロゴと地図が大胆にプリントされたインパクトのあるデザインが特徴です。国内のリセールサイトでは8万円で出品されており、このモデルからようやく取引履歴が確認でき、入手が現実的になったシュプリームとノースフェイスのコラボジャケットとして注目されています。
同年の10月27日には、撥水効果を持つコーデュロイ素材を使用した「マウンテンシェルジャケット」が登場。3色展開で、シンプルかつシックなデザインが印象的です。現在の派手なシュプリームのイメージとは異なり、落ち着いたトーンが特徴。国内リセールサイトでは10万円以上で出品されており、新品・中古を問わず人気のアイテムとなっています。
また、2013年3月24日には、3Mのリフレクティブ素材を全面に使用した非常に目立つデザインのジャケットがリリースされました。このアイテムは、マウンテンパーカーをベースにしており、マウンテンジャケットに近いシルエットです。国内のリセールサイトでは約10万円から出品されており、その存在感が際立つアイテムです。
2014年4月19日には、コーチズジャケットをベースにしたコラボが登場。このモデルは、日本やアメリカ、中国などの国旗柄が特徴で、これまでのコラボジャケットとは異なるカジュアルな印象を持っています。国内リセールサイトでの価格は25万円で、取引履歴が少ないためレアなアイテムとして高値がつけられています。
さらに、同年の11月22日には、今や定番となったバンダナ柄を取り入れたマウンテンパーカーが発売されました。このバンダナ柄は特に人気が高く、国内リセールサイトでは24万円以上で出品されており、中古品でも20万円以上で取引されるほどの注目アイテムです。
2015年4月29日には、デニム素材を使用したドットショットジャケットが登場。このジャケットは、ノースフェイスのマウンテンジャケットに似た形ながら、アウトドア用途というよりはストリートファッションを意識したデザインとなっています。国内リセールサイトでは約17万円で出品されており、中古品の取引が主流ですが、価格は10万円以上と根強い人気を誇っています。
同年の11月19日には、プルオーバージャケットをベースにした特別なデザインが発売されました。このモデルには、活動家マルコムXの有名なスピーチ「我々の目的は、いかなる手段をとろうとも、完全な自由・正義・平等を確立するだろう」の一節がフィーチャーされており、ジャケットには「By Any Means Necessary(いかなる手段をとろうとも)」というメッセージがシュプリームのスタイルでプリントされています。国内リセールサイトでは約14万円以上で取引されており、その人気は今も健在です。
2016年4月9日には、ノースフェイスのスキーウェアライン「スティープテック」シリーズがコラボの対象となりました。プロテクト重視の設計が特徴で、雪の浸入を防ぐための袖口のウェビングテープが印象的。シュプリームのロゴは控えめですが、アウトドア愛好者やコアなファッションファンには魅力的なアイテムです。国内リセールサイトでは8万円台から入手可能で、機能性とデザイン性を両立したアイテムとして評価されています。
同年の11月19日には、マウンテンライトジャケットをベースにしたコラボが3色展開でリリース。軽量で、春や秋に最適なタウンユース向けのデザインで、木の葉柄が目を引きます。国内リセールサイトでは8万円台から購入可能で、中古品であれば4万円台という手頃な価格で入手できることも。シーズン問わず重宝される人気モデルです。
2017年4月1日には、シュプリームとノースフェイスのコラボ史上初となる「ゴアテック」素材を使用したアイテムが登場。トランスアンタークティカシリーズをベースとし、アメリカの星条旗がデザインされています。リリース時の価格は59,400円でしたが、国内リセールサイトでは約8万円で出品され、中古品は過去に3万円で取引された記録もあります。
また、2017年11月30日には、シュプリームとノースフェイスを象徴するコラボアイテムとして知られる「雪山プリント」のマウンテンパーカーが登場しました。発売当初の定価は48,600円で、即座に二次流通市場で10万円以上の価格がつけられました。現在でも新品は20万円近くで取引されており、同日に発売された「マウンテン バルトロ ジャケット」も同様の雪山柄を採用しており、ノースフェイスのバルトロジャケットの人気を決定づけた一品です。
シュプリームとノースフェイスのコラボジャケットの歴史を振り返る
今回は、シュプリームとノースフェイスのコラボジャケットについて、過去に発売されたアイテムを振り返りました。シュプリームとノースフェイスのコラボは、深い歴史と魅力を持っており、一度の紹介では語り尽くせないほどです。そこで、2007年から2017年の10年間を前半としてフォーカスしました。この期間には、現在では入手困難な「幻の一品」とも言えるアイテムが多数存在しています。
次回の記事では、2018年以降のコラボジャケットについて取り上げる予定です。この頃から、StockXやスニーカーダンク、GOATといった真贋鑑定を行うプラットフォームが急速に普及し、ヤフオクやメルカリといった従来のマーケットとは異なる、新たな市場が盛り上がりを見せるようになりました。
後半の記事もぜひお楽しみにしていただければと思います。
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